PostgreSQLのプランナー統計:統計ターゲット、列の相関、推定の誤り
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プランナーは ANALYZE が標本から得る列ごとの統計、例えば最頻値、ヒストグラム、異なる値の数から行数を推定し、列の独立性を仮定します。古い統計、偏った列の少なすぎる統計項目、列の相関、式が誤推定の原因です。対象列の統計ターゲットを上げ、相関列や式に拡張統計を作り、再分析して推定行数と実際の行数を比較します。
概要
ドキュメントは、プランナーへの入力を説明しています。テーブルサイズには pg_class の reltuples と relpages を使い、pg_stats ビュー経由で読める pg_statistic には、各列の最頻値とその頻度、残りの値のヒストグラム、NULL の割合、異なる値の数が格納されます。手動、または autovacuum 経由で実行する ANALYZE は、テーブルを標本抽出してこれらを埋めます。列ごとの最頻値とヒストグラムの項目数は、デフォルトが 100 の default_statistics_target、または列単位の ALTER TABLE ... ALTER COLUMN ... SET STATISTICS によって制限されます。一つの WHERE 句に複数の条件がある場合、プランナーは選択率を掛け合わせます。ドキュメントによれば、これは条件が独立しているという仮定に基づきます。
なぜ重要か
実行計画はデータそのものではなく、推定から選ばれます。推定が桁違いに外れると、ハッシュ結合が必要なところでネステッドループを選んだり、テーブルの半分に触れるインデックススキャンを選んだりします。その結果、インデックスがすべて存在していてもクエリは遅くなります。EXPLAIN ANALYZE は、ずれが生じ始めるノードで、推定行数と実際の行数の差を示します。
適用方法
- まず鮮度を確認します。
pg_stat_user_tablesのlast_analyzeとlast_autoanalyzeを見ます。一括ロード直後のテーブルには、統計情報がまったくないことも珍しくありません。 - ステータスコードや、多数の小規模テナントの中に少数の巨大テナントがある場合など、分布に偏りがあり、希少な値の推定が外れる列では、その列だけのターゲットを上げます。例えば
SET STATISTICS 1000の後にANALYZEを実行します。ドキュメントが挙げる代償は、pg_statisticの容量増加と、計画時間のわずかな増加です。 - 市と郵便番号、注文日と出荷日など、相関する列に条件を付ける場合は、
CREATE STATISTICS s (dependencies, ndistinct, mcv) ON a, b FROM tで拡張統計を作り、ANALYZEを実行します。関数従属性は等価条件と定数のINリストだけに適用されます。mcvリストは頻出する組み合わせを捉え、ndistinctはGROUP BYの推定を改善します。 lower(email)やdate_trunc('day', ts)などの式で絞り込む場合は、CREATE STATISTICS ON (expr) FROM tで式の統計を作ります。ドキュメントでは、インデックス保守のオーバーヘッドなしに、式インデックスと同様の利点が得られると説明されています。- 変更のたびに
EXPLAIN ANALYZEを再実行し、推定が実際の値に近付いた場合だけ、その変更を残します。
注意点
default_statistics_target を全体で上げると、得るものが少ないまま、すべての列について pg_statistic の容量と推定時間が増えます。必要な列に絞って調整してください。pg_upgrade が大部分の統計を転送するのは PostgreSQL 18 以降であり、拡張統計は転送しないため、アップグレード後には新たな ANALYZE が必要です。プリペアドステートメントは、実際のパラメーター値を考慮せずに推定した汎用プランを使うことがあります。標本では、時間単位で変わる分布を追い切れません。
範囲と根拠
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知識の基準日:2026-09-16。状態:reviewed — 編集するとレビュー状態はリセットされます。本文は未検証の参考情報として扱い、出典を確認してください。
出典
- PostgreSQL documentation: Statistics Used by the Planner — 2026-10-22 確認:到達可能、引用箇所あり
- PostgreSQL documentation: CREATE STATISTICS — 2026-10-23 確認:到達可能、引用箇所あり
- PostgreSQL documentation: pg_upgrade (statistics) — 2026-10-22 確認:到達可能、引用箇所あり
レビュー
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